5-2 友は良い薬となる

ソーシャルネットワークや人と人の結びつきが持つ力は、私たちの人生にプラスの影響を与えることが証明されています。親しい友人や家族の存在は、私たちの健康に大きな恩恵をもたらします。周りに支えてくれる家族や友人、同僚がいることが私たちの精神面にプラスの影響を与えることを示す科学的なデータを見るまでもありませんが、それを確認するたくさんの調査結果があります。

信頼できるソーシャルサポートネットワークは、職場で最悪な日を過ごしたとしても、あるいは変化でめまぐるしい1年だったとしても、タフで厳しい状況に置かれているあなたをストレスから解放してくれる重要な役目を果たします。こうした重要な人間関係を育てるのに、早すぎるということはありません。ソーシャルサポートネットワークに、良い友人はいくらいても困ることはないのです。

ソーシャルサポートネットワークとは

ソーシャルサポートネットワークは、支援グループとは異なります。ソーシャルサポートネットワークは友人、家族および同僚から構成される一方、支援グループは一般的に専門家が運営する組織化されたグループのことを言います。どちらもストレスを経験している時には重要な役割を担いますが、ソーシャルサポートネットワークはストレスがない時に作ることができ、日々の生活において助けや励ましを提供してくれるものです。

サポートネットワークには、定期的なミーティングや正式なリーダーなどは必要ありません。職場での同僚との休憩時間、お隣さんとのちょっとした会話、兄弟姉妹たちとの電話、コミュニテイに参加することなどの全てが、あなたの身近にいる人たちとの関係構築を育む方法となるのです。

ソーシャルサポートネットワークから得られるもの

帰属意識。人と過ごす時間は、孤独感を克服するのに役立ちます。 最近知り合ったママ友、犬の愛好家、釣り仲間、兄弟姉妹のいずれであっても、その人たちと過ごすことによって、あなたが一人ではないと知ることは、変化と向き合う長い道のりを進む力となります。

自分は価値ある存在だという感覚。あなたのことを友人と呼んでくれる人たちがいるということは、あなたが周りにとって素晴らしい人物であるということに他なりません。