冬の林道を歩きながら空を見上げた。うっそうと茂る木々には枯葉が何枚か残っているものもあった。その中で枝にかろうじてぶら下がっている一枚の葉っぱを見つけた。風に吹かれて今にも落ちそうであった。帰り道にも見上げたが、まだ枝に残っていたのを見て、とても勇気付けられた。
そこでふとO’Henryの「最後の一葉」に出てくる勇気を得た病気の主人公の話を思い出した。そもそも葉が落ちるかどうかは問題ではないのかもしれないとも思い始めた。本人にとって葉が残っていると思えればそれで良い。しかしそれは自分の力だけではできない時がある。誰かの助けを借りてそう思えるようになる場合もあれば、自分の知らないところで誰かが精神的、物理的を問わずに、支えていてくれたおかげで、思えるようになる場合もあるのではないか。その繋がりに気づくとき、心のうちから感謝の念が湧き上がる。
人間はより大きな目的に根ざしてお互いがつながっていくときに、想像を超えたみなぎる力を発揮できるようになるのかもしれない。
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James Hayase
There is no limit to one's search for excellence.

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