働く場所を選ぶ

少し前の話になりますが、東急電鉄がダイヤ改正とともに、田園都市線の混雑緩和施策を発表しました。私もかつては田園都市線沿線に住んで、朝の通勤ラッシュを経験していましたが、あれはとにかくすごかったです。渋谷まではただひたすらに人が乗車してくる繰り返し。20年前にすでにそのような状況だったわけですが、あの頃よりもさらに混雑が激しくなり、とうとうラッシュ時の輸送力増強が限界に達したそうです。

そこで東急電鉄は、都心方面への輸送力の増強とあわせて、移動手段、働く場所、乗車時間の多様な選択肢を提供する、と発表しました。

田園都市線および大井町線の朝ラッシュ時の混雑緩和施策を実施

この中で特にいいなと思ったのは、「働く場所を選ぶ」で、朝はシェアオフィスで働いた後、オフピーク通勤する勤務スタイルを推奨しているものです。

オフィスに向かうのは電車が空いてからで、それまでは最寄りの駅のサテライトオフィスで仕事をする。朝メールチェックをしたり、1日の計画を立てたり、自分の頭を整理するのは1人でもできるわけで、オフィスでなくても構わないと考えると、これはとても合理的に思えます。

現在の私はというと、完全な在宅勤務で、通勤のために朝のラッシュをほとんど経験することはありません。

私たちワンアソシエイツは、いつでもどこでも仕事ができるという考えのもと、一人ひとりの自律・自立をベースに創業当時からこのような在宅勤務のワークスタイルを確立してきました。

創業当時(2000年)から比べれば、IT技術の発展により、物理的には在宅での仕事はますます身近なものとなってきていると感じます。インターネットを使って複数の人と電話会議が簡単にできる、資料を簡単に共有できる。コミュニケーションの手段も選択肢も格段に増えました。

働き方改革が話題になっている今、東急電鉄のこのような取り組みがますます広がり、一人ひとりがどのように働くかを考えて行く際の選択肢が増えていくことにつながっていくと素晴らしいと思います。

「声がけ」がつなぐ人と人

今年も東京マラソンが開催されましたね。11回目の今年はコースが変わり東京駅がゴールとなったことや、男女ともに国内最高記録が出たことなどで話題になりました。

今年は5キロ地点で給水のボランティアをさせていただいたのですが、ランナーの皆さんとの触れ合いが本当に楽しく、感動的でした。5キロ地点ということもあってか、海外からの招待選手や国内の有名な選手たちはあっという間に駆け抜けて行きました。その後、たくさんの市民ランナーの皆さんがやってきて、コップに入った水を取っていくわけですが、その際に「がんばってください!」と声をかける「ありがとう!」と笑顔で返してくれるのです。水は取らないけれど、わざわざ私たちボランティアに向かって「ありがとうございます」と笑顔で手を振ってくれるランナーもいました。そんなやり取りが本当に嬉しかった。

5キロ地点の通過タイムリミットが気になる頃には、やってくる市民ランナーの中には辛そうな方々もちらほら見受けられるようになってきます。沿道で応援している人もボランティアもみなが声を張り上げて「がんばれー!!」「がんばってください!!」と応援します。水もこの頃には手渡しですが、「がんばってください」と声をかけて渡すと、目で「うん」と返してくれるランナーもいました。

終わってみると、喉が痛い。それぐらい夢中になって応援していました。

仕事の中でも、こんな風に誰かを一生懸命応援したとしたら、それは相手に力を与えることができるのではないか、そして相手がそれに応えてくれたとしたら、どんなに嬉しいだろうと改めて思いました。頑張っている人がいたら素直に声をかけられるチーム、声をかけてもらったら「ありがとう」が自然に出てくるチーム。そんなチームを作るお手伝いが少しでもできたらと思います。

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