文化的背景の影響力

文化が持つ力の影響力を実感することがある。以下はその実例である。

よく使われる言葉に「お客様は神様です」というのがある。これを述べたのは他でもない、三波春夫さんである。三波春夫のオフィシャルサイトによると芸をする心がけとしてお客様の前に立つ時にはあたかも神様の前に立って芸をするということを心しておられたとのことである。

たくさんの方がネット上でこの言葉の誤用について書き込んでいる。この言葉の意味を「お金を払えば何を言っても、やっても良い」という口実に使っているという。
 
果たしてこの態度や姿勢はこの言葉から誤解されて始まったことなのだろうか。以前アンダーセンコンサルティング時代に地方自治体の管理職研修で「外注管理」の講義を受け持ったことがある。その際にはグローバルにおける事例を紹介したが、いずれも対等な契約関係が元になっている成り立つ事例を紹介した。
 
日本語の響きがあまり美しくないが、外注(Outsourcing)と言う言葉から日本ではどうも上下関係を想起してしまうのだろうか。日本語は話し方を聞いていれば上下関係が分かる言語である。これは英語にはない特徴だ。文化的背景としてサプライヤーには無茶な要求をしても受け入れるのが当然と言う暗黙の了解が見え隠れする。三波春夫さんのように純粋に言葉を発する人がいても、文化的要因はその本来の意味を変えてしまうほどの力を持っている。
 
それぞれの組織にも同じように文化がある。良きものは残しながら、時代の流れやグローバル化に適応するために自らを変革し、新しい組織文化を醸成していくには適切な段階を経て、時間がかかったとしても一歩ずつ進まなければならない。

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James Hayase

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There is no limit to one's search for excellence.